あらゆる老化の原因になる増えすぎた活性酸素。
適量の活性酸素はウイルスや細菌、紫外線などから体を守る働きをしてくれます。
しかし活性酸素が増えすぎると酸化作用が健康な細胞にまで及んでしまい、細胞の核にある遺伝子を損傷させるなどして老化を進め健康を損なってしまいます。
脳についてクローズアップすると、LDL(悪玉コレステロール)が酸化すると動脈硬化の原因になり、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中、認知症などの病気を引き起こす恐れがあるということです。
抗酸化成分を持つ食材を摂取することが健康維持の鍵になりますが、とくに抗酸化力が高いのがアスタキサンチンという抗酸化物質です。
アスタキサンチンとは
アスタキサンチンは、赤、橙、黄などの天然色素であるカロテノイドの一つです。
植物に含まれる抗酸化物質であるポリフェノールが水溶性であるのに対して、カロテノイドは脂溶性です。
さらにカロテノイドは大きく分けると、アルコールに溶けるカロテン類と、アルコールに溶けないキサントフィル類に分類されます。
アスタキサンチンは、エビやサケやイクラなどの動物性の食品に含まれます。
アスタキサンチンの効果
抗酸化力の強さがアスタキサンチンの最大の特徴です。
その抗酸化力は抗酸化力が強いことで知られるビタミンEのおよそ1000倍とも言われています。
さらにアスタキサンチンは前述したように脂溶性なので、体内で使用成分が多い器官にまで届いてしっかりと効果を発揮することができる優れた物質なのです。
脳は脂肪成分を多く含む器官です。
さらに血液脳関門が脳に必要な成分以外を通過させないようにしています。
しかし、アスタキサンチンは脂溶性でかつ血液脳関門を通過することができる成分なので、脳を活性酸素から守るという働きを持っているのです。
活性酸素によって細胞が傷つけられると細胞の核にある遺伝子が損傷してしまい、細胞の再生が正常に行われなくなる恐れがあります。
場合によっては細胞が変異したり、死滅したりします。
さらに、活性酸素は血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロールと呼ばれる)を酸化させ、動脈硬化を加速させることで血管の老化を促進します。
動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳卒中の恐れが出てきます。
このように脳を守るために効果が期待されているのがアスタキサンチンなのです。